カテゴリー: Life
現像-2138

三寒四温を実感している。
つい数日前に、今年初となるTシャツで過ごせる1日があり、春の足音かしらんなどと呑気に思っていたが一転、雨降りの今日はジャケットのファスナーをキッチリ閉めて外出するほどだった。早く春にならないかな。

ところで先日、最寄り駅の駅前にある立ち飲み屋にふらりと入った。
その日は、外出先での用事を済ませ何の気なしに寄ったコンビニで何故か缶ビールを買い、あろうことか自動ドアが開いた途端にプシュッと開け(普段、お祭りの日など以外にそんなことはあまりない)、ぐびぐびと飲みながら地下鉄に乗り(乗車の際にはすでに空になっていた)最寄り駅に到着した。

外はまだ陽も高く、歩きながら飲む缶ビールは思いのほか美味かった。ぼんやりと痺れた頭で、「立ち飲み処」の看板を見たときにはすでに引き戸を開けていた。片言の「イラッシャイマセ」の声と共に先客のおっさんが吐き出す紫煙の匂いが迎えてくれた。

マジック書きのメニューは壁に貼られていて、生ビールと瓶ビールが500円。あとは焼酎と日本酒、おつまみはキムチや唐揚げ、枝豆など10種類ほどが記されていて大体全部100円。
僕は瓶ビール、コロッケ、ちくわを頼んだ。「コロッケ」は油が回りきってべちゃべちゃで「ちくわ」は軽く表面が乾涸びていた。
その日、その店で僕にとって最大のつまみは、隣のおっさんたちの会話だった。
作業服を着た肉体労働者風のおっさんたちは、同僚ではないらしいがどうやらほぼ毎日この店に来ている常連同士のようだった。

こんな会話だった。
「今月で失業や。面接も落ちてもうた。7人受けて5人受かるはずやってんけど俺は免許ないからな。けどな、なんかの事情で前の人が辞めたら優先的に回してくれる言いよったわ。ま、ほんでも次あかんかったら福島行くわい。(原発の)中の作業はでけへんやろけど、外で除染ちゅうんか?それやったら出来るいう話しやで。ほんで、癌でコロっといったら放射能の影響なんてだーれも言われへんやろ。解剖するときゃチンチンの周りは丁寧にしてもらわんとな(笑)」
「もうあとは年金、ほんで足りひんかったら泥棒や」

別に、貧困層が云々とか、そういうことを言いたいわけじゃない。
ただなんとなく「ああ、自分はこういう場所が落ち着くんだな」なんてことを思ってた。
こういう人たちが集まれる場所ってどんどん小さく少なくなってきたら詰まらない世の中になっちゃうな。

特にオチもなく終わる。

今日は、いくつかの電話を受けた。写真を海外で展示しないかという大先輩からの有り難い申し出がひとつ。
それから、メールの返信を待っていますという催促の電話。最後に受けた、トルコに移住した友人からの電話では互いの近況を報告し合い、5月に帰国する際に会おうという約束をした。

写真は今日の雨上がりの空。

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